SPGアメックスカードは国内、海外にあるマリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)系列ホテルに無料で泊まれるという特典がありますが、実は「海外旅行保険が自動付帯」というのみ魅力の一つなのです。
「クレジットカードに海外旅行保険が付帯しているから大丈夫」という声をよく聞きます。
本当に大丈夫でしょうか?
ということで、今日はSPGアメックスカードに付帯している海外旅行保険があれば、海外旅行保険を契約せず海外へ旅行に行っても大丈夫なのかを書いていきたいと思います。
SPGアメックスカードの特典やメリット、デメリットについて知りたい方は「SPGアメックスカード」のまとめ記事を読んでいただけたらと思います。
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SPGアメックスの海外旅行保険について
SPGアメックスカードでの海外旅行保険は自動付帯と利用付帯の2つがあります。
▼自動付帯と利用付帯について
クレジットカードには「自動付帯」と「利用付帯」という違いがあります。自動付帯とは、クレジットカードを持っているだけで自動的に適用される保険のこと。利用付帯とは海外旅行の航空券チケットやツアー代金などを、クレジットカード払いにした場合のみに適用される保険です。 引用:MUFG 三菱UFJニコス
SPGアメックスの場合、旅行代金を支払った場合による利用付帯と、そうでない場合の自動付帯では補償内容が変わります。
家族・子どもにも保険が適用される
SPGアメックスカードの海外旅行保険は、会員本人だけではなく、生計を共にする家族・親族にも保険が適用となります。これが無料というのは驚きですよね。
ご家族とは、カード会員の配偶者、家族カード会員と生計を共にするお子様・ご両親などの親族をさします。親族とは、6親等以内の血族、3親等以内の姻族の方をいいます。 引用:SPGアメックス「カード会員規約」
適用期間
SPGアメックスカードの海外旅行保険の適用期間は、自宅を出発してから最大90日間です。
SPGアメックスで十分?海外の治療費について…
SPGアメックスカードの補償内容で十分と思っている方には海外で実際にあった高額治療費をごらんください。
以下は、事例は「ジェイアイ傷害火災保険株式会社 海外旅行保険事故データ(2015年度~2017年度)」から引用しています。
▼アメリカでの事例
- 腹痛・不正出血があり受診。卵巣のう腫と診断され3日間入院・手術。費用:527万円
- ハイキング中に滑落し救急車で搬送。腰椎骨折と診断され10日間入院。費用:2,890万円
▼台湾での事例
- ・クルーズ船内でベッドから転落、首を痛め下船し受診。椎間板ヘルニア・胸椎骨折と診断され14日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。費用:617万円
- ・バスの中で気分が悪くなり救急車で搬送。脳動脈瘤破裂と診断され35日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。費用:697万円
その他、国、地域別の海外旅行保険の事故事例については「ソニー損保の海外旅行保険の事故事例」をご覧ください。
SPGアメックスの補償内容について
SPGアメックスカードでは、航空券などの旅行代金を支払わない場合の自動付帯と、旅行代金を支払う場合の2つがあります。
SPGアメックスで旅行代金をカードで決済した場合
SPGアメックスカードで航空券などの旅行代金を支払った場合の自動付帯については以下の通り。
▼旅行代金をカードで決済した場合
保険金の種類 | カード会員 | カード会員 のご家族 | 家族カード会員 | 家族カード会員 のご家族 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高200万円 | 最高300万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高300万円 | 最高200万円 | 最高300万円 | 最高200万円 |
賠償責任保険金 | 最高4,000万円 | |||
携行品損害保険金 | 1旅行中 最高50万円 | |||
救援者費用保険金 | 最高400万円 | 最高300万円 | 最高400万円 | 最高300万円 |
SPGアメックスで旅行代金をカードで決済しない場合
SPGアメックスカードで航空券などの旅行代金を支払わない場合の自動付帯の場合の補償内容は以下の通り。
▼旅行代金をカードで決済しない場合
保険金の種類 | カード会員 | カード会員のご家族 | 家族カード会員 | 家族カード会員 のご家族 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 | 補償なし | |
傷害治療費用保険金 | 最高200万円 | 補償なし | ||
疾病治療費用保険金 | 最高200万円 | 補償なし | ||
賠償責任保険金 | 最高4,000万円 | 補償なし | ||
携行品損害保険金 | 1旅行中 最高50万円 | 補償なし | ||
救援者費用保険金 | 保険期間中最高300万円 | 補償なし |
※利用付帯になると家族カード会員の場合、保証はくなってしまうので注意です。
SPGアメックスカードを申請する時に「家族カードも本会員と同じように特典が使えるの?もらえるの?」だと思います。 本会員と違って年会費は安く15,500円(税抜き)です。 「特典も同じでポイントも貯まりやすい。」そう思っ[…]
SPGアメックスカードの治療費だけでは足りない!
SPGアメックスで旅行代金をカードで決済する、しないで治療費の補償額が変わりますが、治療費が高額の場合、自動付帯であっても補償金額は足りません。
最低限の治療はクレジットカードの補償でカバーできますが、高額治療の場合は厳しいのが現実です。なので、「クレジットカードがあるから大丈夫」というのはNGとなる可能性があります。
複数のクレジットカードで合算できる
高額な治療は絶対にありえないと言われるかたはせめて自動付帯のクレジットカードを複数枚持っていきましょう。実は、自動付帯のクレジットカードは合算することができます。
例えば、以下のクレジットカードが自動付帯のクレジットカードです。
▼年会費無料の自動付帯のクレジットカード
- エポスカード
- JCB EIT
▼年会費有料の自動付帯のクレジットカード
- 三井住友カード
- オリコカード
- ビックカメラSuicaカード
などがあります。
例えば、SPGアメックスカードと年会費無料の三井住友カードのクレジットカードを海外に持っていった場合の傷害治療費の合計は300万円と100万円であるため、合計400万円となります。
足りない分は海外旅行保険でカバーしよう
最悪な場合を想定しながら海外旅行に行く人は海外旅行保険を契約し補償額を上乗せしましょう。
海外旅行保険は公式サイトから直接申し込むのではなく、価格.com経由から契約するとかなり安く契約することができます。
例えば、4泊6日ハワイ旅行に行く場合の海外旅行保険で検索してみましょう。
上の画像の通り、複数の会社がヒットします。その中からどの海外旅行保険を選べばよいかは口コミなどを見て判断していただきたいのですが、私はいつも損保ジャパンを選んでいます。
金額も比較的安いのにもかかわらず、海外で何かあった場合、迅速に動いてくれているという口コミをよくみかけるからです。
今回の検索結果では、治療費が本人も家族も1,000万円ということになっているため、SPGアメックスカードと年会費無料の三井住友カード補償を合算すると以下の通り。
- SPGアメックスカード:300万円
- 三井住友カード:100万円
- 海外旅行保険:1,000万円
合計1,400万円になりました。これだけあれば過去の事例を見ても何かあっても大丈夫な金額だと思います。
私の友人が海外旅行に行き400万円を超える治療をした経験があります。その時も海外旅行保険に加入していたため治療費は0円でした。海外旅行保険に入っていた本当に良かったと言っていたのが今でも忘れません。
その国の事例をみつつ、どれくらい補償を上乗せしなければいけないかを計算してから、海外旅行保険の加入するかしないかを決めていただけたらと思いいます。
プロに任せると安心度があがる
クレジットカードがあるから海外旅行保険は安心だ。
そう思っている人は海外で何かあったことがない、または、何かあった人の話を聞いていないからだと思います。逆に言うと、何かあった、何かあった人を知っている人は海外旅行保険に加入する人が多いと思います。
おそらく、海外旅行でケガをして病院に運ばれた場合、気持ちに余裕は絶対にないはずです。「クレジットカードがあるから大丈夫だ」と思うよりも「海外旅行保険会社にお願いしよう。きっと大丈夫だ」のどっちの方が安心でしょうか。
私は後者の「海外旅行保険会社にお願いしよう。きっと大丈夫だ」です。お金はかかりますが、安心感がかなりあります。
まとめ:SPGアメックスカードで海外旅行保険は十分な時もある
SPGアメックスの海外旅行保険の補償で安全に旅行に行けるのか解説しました。
長くなってしまったのですが、まとめると「その国の治療費の事例を見よう」です。心配だからと言って補償額が多すぎる内容の契約をする必要はありません。
SPGアメックスカードの海外旅行保険は自動付帯のクレジットカードと魅力的ですが、それだけで大丈夫だとは思わず治療事例を見つつ判断しましょう。
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